語彙力は思考の基本ですが、実務の観点から考えてみます。
様々な業界からご相談いただく際、その業界の専門用語(=テクニカルターム)を抑えることを最優先にします。
語彙力が思考の基本であれば、その業界に特化した語彙を理解し使いこなすことが職務上必要だからです。
これができれば、その後のコミュニケーションにおける認識のズレを極力避けることができます。
これは長くお付き合いする中では非常に大切です。
このことは、学問においても当てはまります。
わかりやすいのは、英語や古典ではないでしょうか。
まずは単語を理解できないと文が理解できません。文が理解できないと文章が理解できない。
であれば、やはり単語が最優先なわけです。
法学のテクニカルタームもありますし、経済学のテクニカルタームもあります。
これは各学問の全体像を理解したうえで、その都度覚えていくというスタイルでいいとおもいますが、専門用語からは逃れることができないのは間違いないでしょう。
逆に、冒頭に戻りますが、それさえ抑えてしまえば「世界観」が理解しやすくなり、理解も深まるなと思います。