「話す」と一言でいっても、テーマや相手によって
雑談から講演などのスピーチまで、様々な「話し方」があります。
ビジネスにおいて「話す」というと、
真っ先にプレゼンテーションが思いつくと思いますが、
プレゼンに限らず、
社内外の人に何かを伝えるというのは、
社会人となると否応なくやってくる機会です。
- 伝えるためのフレームワーク
- 伝えるためのスピード
- スピード感覚を掴む練習
1. 伝えるためのフレームワーク
以前に投稿した、「伝えるためのフレームワーク3選」では、
どのような順序で何を伝えるかを整理しました。
場面に応じていくつかパターンがあるので、
フレームワークについては一度こちらの記事をご覧ください。
2. 伝えるためのスピード
では、それを踏まえて、実際に話す時のことイメージしながら、
話すスピードについて考えてみましょう。
プレゼンテーションというのは、当然ながら「相手」がいます。
相手に伝わらないと、どれだけ素晴らしい内容でも、
その努力が成果につながらないことになってしまいます。
そして、フレームワークと双璧をなす伝えるための重要な
もう一つのポイントは、「スピード」です。
あまりにゆっくりだと退屈ですし、あまりに早すぎると理解できません。
1度で理解できるかできないかのスピードで話して、質疑応答や次の機会を作るという、
意図的なある種のテクニックとして、あえて早く話すというやり方もありますが、
かなり熟練が必要でしょう。
それでは、まずは何を基準に聞き手が聞き取りやすいスピードとするか。
「1分間に400字」というのがひとつの目安となります。
NHKのニュースキャスターの方が、
視聴者にニュースを伝えるために話すスピードとして、
「1分間に300~350字」を目安とされていると言われています。
1秒間で換算すると、およそ5~6文字。
たしかに聞きやすいですが、プレゼンテーションとなると
このスピードはややゆっくりと感じます。
そこで、少しだけこの速さに+αとして、
「1分間に400文字」、ちょうど原稿用紙1枚分を1分間で話そうとすると、
1秒で約7文字を意識して話すと良いでしょう。
3. スピード感覚を掴む練習
このように、何か基準を設けたら実際に声に出して練習してみましょう。
練習といっても、すぐに400文字の分量に挑戦する必要はありません。
まずは「1秒で7文字というスピードがどのくらいか?」を知ることから始めましょう。
例えば、「あ・い・う・え・お・か・き」で7文字。
これを1秒で発声できれば、なんとなくのスピード感覚は掴めると思います。
意味のあるフレーズである必要はないのです。
次は、2秒で14文字、3秒で21文字...
というように徐々に秒数を伸ばしていきましょう。
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