WBSの作り方 Part1~プロジェクトの全体像を描く~

はじめに

長期に渡る企画を実施する際、特に自分だけでは完結せず、複数の関係者と企画を進める際は、WBSを作ります。

 

WBSとは、「Work Breakdown Structure」のそれぞれの頭文字をとっています。

システム開発の場面ではよく耳にするかと思います。

 

しかし、このWBSは決してシステム開発のみならず、汎用性のあるタスク整理術だと思います。

 

今回から全4回にわたってWBSの作成方法から運用までを解説します。

 

第1回は、プロジェクトの全体像を描くための3つのポイントをご紹介します。

ポイント
  1. タスクの洗い出し
  2. 大項目と小項目
  3. 工数の見積

1. タスクの洗い出し

基本は「ゴールからの逆算」です。

いつまでに何がどのような状態になっていることが「ゴール」なのかを最初に定義しましょう。

そして、そのゴールにたどり着くまでに必要な要素や作業(=タスク)を思いつく限り洗い出します。

2. 大項目と小項目

一言でタスクと言っても、その抽象度にはバラツキがあります。

したがって、抽象度が高いものを大項目、具体的には小項目として、

タスクを分解・整理していくことで、何のために何をすればいいかが明確になってきます。

3. 工数の見積

やるべきことが明確になったら、

あとはそれらを実施するのにどのくらいの時間がかかるか、

あるいはいつまでに完了させる必要があるかを見積もっていきます。

この作業がおそらく最も難しいだろうと思います。

ある程度経験があるとおおよその見当が着くのですが、

初めて担う仕事だとそうはいきません。若干バッファを設けて置く必要はありますが、

あまりに冗長だとよろしくないというのもまた事実です。

この工数については、厳密に自分で決めようとせずに、

ある程度の見積をした上で相談ベースで決めていくというのが良いかなと思います。

具体例

WBSを作る際のタスクブレイクについては、

料理でイメージしてみると、わかりやすいかなと思います。

例えば、あなたが友人とカレーライスを作るとしましょう。

 

まずはゴールは何か。

当然、カレーライスを作ることになります。

 

では次にタスクですが、大項目としては、

「カレーを作ること」と「ご飯を炊くこと」になるでしょう。

 

では、カレーを作るために必要なものは何か。

具材とカレールーが必要です。

 

具材は何にするか。これは中項目としましょう。

お肉、にんじん、ジャガイモなど具体的にしていくことができますよね。

 

それからその具材を切ったり炒めたり。

これが小項目になります。

 

そして、お肉を切るのにどれくらいの時間がかかるかを見積もるというのが、

工数の見積にあたります。

 

同じように、ご飯を炊くというのも考えてみましょう。

まずはお米を研いで水を入れ、炊飯器にセットしてというタスクにすることができますし、

そこから炊きあがるまでの時間も見積もることができます。

 

あとは、どのタスクを誰が担当するか。

ここまでやることが明確だと、

依頼をしやすいし作業内容も明確になりますよね。

まとめ

このようにして、まずはプロジェクトのゴールから逆算して、タスクを洗い出し、

全体像を描くということを意識することが大切です。

 

次回は、フォーマットの作り方をご紹介します。

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