自分がコントロールできることに集中するといういわば一つの“戦略”です。
その戦略にはどんな目的があるでしょうか。
私の答えは「自分の人生を生きる」ということです。
あるいは、自分らしく生きるというふうに言い換えることもできるかもしれません。
戦略の本質、それは「選択と集中」です。
自分がコントロールできることは何かを整理し、
それに集中していくという意識を持つことで、
自力ではどうにもならないことに対するストレスを抱えるということを防ぐことができます。
例えば、最近は時差出勤が推奨されています。
混雑時を避けて電車に乗ることで、ポイントが溜まるというようなサービスを提供している鉄道会社もあります。
仮に、始業時間が午前9時で、通勤に1時間かかるとします。
その場合最寄り駅から電車に乗るのは、午前8時前後ということになるでしょう。
多くの場合、この時間帯は混雑のピークに重なり、
社内はすし詰め状態であることが多いです。
満員電車に長時間揺られることは私自身ストレスを感じます。
こんなとき、満員電車を避けて通勤することが課題であるとして、
他者に通勤時間をずらしてもらうことに期待はできないでしょう。
一方で、自分が早く家を出てピークを避けて出勤するということは可能です。
そうすれば、多少はストレスを軽減させることができますし、
心にゆとりを持って会社に向かうことができます。
このように、自分の努力でいくらでも変えることができることに集中するということは、
自分がいかに快適に有意義に過ごすことができるかということに大きく作用します。