チャットやメールというのは、気楽にやりとりができる便利なツールですし、
基本的には無料で利用できます。また、インターネット回線を使った通話であれば、
電話代を気にせずにいつまでも話すことができます。
他方、実際に人と会って会話をするということが、より重要な役割を担う時代になってきたように感じます。
簡単にメッセージのやりとりをすることができるという一方、
メッセージには「形式=字面」と「内容=意味」があります。
これはソシュールの記号論などでも論じられていますが、重要なことは「内容=意味」です。
会話というのは、表情や声の調子など「雰囲気」という要素があります。
他方で、テキストのみに頼るメッセージにはそれがありません。
絵文字があるというのがそれを補ってくれているでしょうが、
それでも対面のコミュニケーションに完全に置き換わることができるほどのものではないでしょう。
在宅勤務が普通の状況になってきた昨今、やはり人との会話に飢えていると感じることがあります。
チャットなどのやり取りだけでは聞き出せない本音などは、実際に会ってみると吐き出しあうことができるわけです。
徐々にコロナ対策に係る規制が解除されつつある状況ですから、私としては積極的に人と生の会話をする機会を作っていきたいと考えています。