東京から飛行機でおよそ3時間。
時差も1時間ほどであることに加え、その距離の近さなどから観光地として
根強い人気を誇る台湾の魅力のひとつに、「ローカル線」があります。
その数あるローカル線の中でも、
台北から日帰りで楽しめる「平渓線」の旅を振り返ろうと思います。
今回は平渓線の始発駅となる「瑞芳(ルイファン)」
観光都市ではないですが、
こういったガイドブックに載ってない街を散策するのも楽しいものです。
瑞芳は、台北駅から列車でおよそ50分ほど行った新北市にある町で、
清の時代に同じ新北市の金瓜石や九份で金鉱が発見されたことをきっかけに、
鉱山労働者のいわばベース基地として栄えました。
瑞芳駅の開業は1919年。
当時は日本が統治していた時代で、
総督府は鉄道網の整備を台湾における最重要政策としていました。
そんな歴史ある瑞芳駅の周辺は、非常に静か。
路地を覗くとシャッターも閉まっていて、
人影もまばらです。
観光地として有名な十份や九份と比べるとやはり、
ツーリストが訪れるような街ではなさそうです。
しかし、こういう場所が私は大好きなんです笑
かつての金鉱の賑わいを支えた瑞芳。
平渓線の旅はここから始まります。