私のコレクションのひとつに、「地球の歩き方」があります。
もう何年も前に買ったものですので、今となっては情報が古くなっていたりしますが、
コロナ禍前後で、私にとってのガイドブックに感じる価値というのは変化しました。
海外旅行が趣味の私は、これまでおよそ20ヵ国以上を旅行していたのですが、
その頃から訪れる予定の国だけでなく、予定にはないけど行ってみたい国について地球の歩き方を買って集めていました。
旅行の計画のための情報収集に使ったり、現地に持って行って地図を観たり、
レストランや博物館の営業時間を確認したりなどというオーソドックスな使い方をするために購入していたわけですが、
本で持っておくと帰国後に読み直してその余韻に浸ることができるというのもガイドブックの魅力であると感じています。
現在ではwi-fiが普及しただけではなく、普段使っている4G回線でも特に契約の変更やオプションの手続きをすることなく
、海外でも日本と同じようにネットにつながりますから、
スマホがあれば国内旅行をするような感覚で初めて訪れる国でも旅行を楽しめるようになりました。
このことは旅革命とも言えるほどの変化ですが、
だからこそガイドブックというアナログな存在には情報収集という役割とは別の価値があるように思います。
基本的に私はツアーではなく個人旅行がほとんどです。
一人で海外に行くときは、無事に入国できるか?ホテルまでたどり着けるか?など、
ある程度慣れていても少し不安を感じることはあります。
そんな時、ガイドブックはなんだか「相棒」のような存在としてそばにいてくれます。
複数人で旅行するときには、ガイドブックはワクワクを演出してくれたりします。
どこに行くか、何をするか。旅に出る前の段階での計画を立てたりする時期はもちろん、
実際に現地に行く移動時間や現地においても、一緒に旅する仲間とガイドブックを開いて話をするというのは、
それもひとつの思い出になります。
このように、単純に情報収集の手段であったガイドブックというのは、
思い出や旅の演出のための存在として変化したように感じます。
まだまだ行ってみたい国がたくさんあるので、引き続きガイドブック収集に励みます(笑)